初めまして、人生という道に迷い迷い迷いすぎてknower(s)に漂流し、先月からインターンさせてもらっている武田(現在、信州大学経済学部二年生。)です^^
11月にknower(s)で行われていた、まつもと市民大学の36時間(12h×3)に及ぶ講義の概要を綴っていきたいと思います。
今回の学びが少しでも皆さんと共有できればうれしい限りです!
まつもと市民大学についての詳細はこちらから。
DAY1:コミュニティをつなぐコネクターコース
11/12の朝9時から始まった「コネクターコース」。
「とりあえずやってみる。空振りしても風がおこるから」
白木さんには自身の生い立ちから現在に至るまでの講演をしていただき、その後質疑応答をさせていただきました。
「ジュエリーに関わる全ての人が笑顔で幸せに生きられますように」
この信念に基づくHASUNAを経営する白木さんに多くの人が共感し、少しずつ世界はいい方向に向かっているのだと感じました。しかしそれも厳しい道のりであり、そのお話の中で印象に残ったのは「とりあえずやってみる。空振りしても風がおこるから」という言葉。講演の中でジュエリーの調達のためにわざわざ現地まで行って直接交渉をする。なにも手掛かりも人脈もない中、SNSで発信しまくる。そんな常識離れな行動力の源はこの言葉に表れているのかもしれません。
なにかやろうか迷ったとき、それはGOサイン。
そんな教訓を得られました!
白木さん、気品あふれるとても美しい方でした。
ワークショップにも参加していただきました!
「アイディアとビジネスモデルは違う」
山口さんにはクックパッドの立ち上げに始まり、ビジネスの作り方に至るまで貴重なお話を聞かせていただいた後にワークショップをしました。皆さん素晴らしいアイディアを持っていると思いますが、それだけでは継続・拡大していくことはできません。単発的なものではなく、大きくし、続けていくにはお金を回していかなければなりません。それがビジネスモデル(お金を回す仕組み)です。
どこで・どうやって・どんな・誰の問題を解決し、どれくらいの利益を出していくのかを考えることが大事です。
ビジネスモデルを自分の目で見てくるということで、松本の町に実際繰り出し、ワークショップを行いました。いつもなんとなく行っているお店にもビジネスモデルはあるんですね。皆さんも時々このことを思い出して、どんなビジネスモデルなのか思いを巡らせてみるとビジネス眼が鍛えられますよ!
山口さんはほがらかな雰囲気と、時折見せるビジネスについての考えの鋭さが印象的でした。
裏町の居酒屋の二階で行われました!斬新な雰囲気での講義^^
「おもしろいからやる。感覚で動いて、論理で補強する。」
林さんには今までの活動と現在の取り組みを中心にお話しいただきました。初めはヤクザの組長やホームレスをゲストに講演を開いていた林さん。その後、土佐山という観光資源もなく人口1000人弱の村でプロジェクトを立ち上げ、地域活性化の成功例として取り上げられるまでになります。
そして今はNext Commons Labを立ち上げ活動しています。Next Commons Labについては海外も視野に入れた大プロジェクトです。内容が少々複雑なので説明は割愛しますが、世界が変わり、国という概念すら揺るがすものではないかと思うぐらい壮大なプロジェクトだと個人的に感じました。
これらのプロジェクトを実行する理由は「おもしろいから」。
自分が心の底からおもしろいと思っているからエネルギーが生まれ共感を呼ぶ。そして、おもしろいと思ったものに論理で補強し意味づけをする。
逆の場合ももちろんあるようですが、意味や目的を考えすぎて動けないでいるより、おもしろいと思ったことをやってみるというシンプルな考え方はとても大事なものだと感じました!
林さんは熊みたいで寡黙なイメージでしたが、明るくて、そして謎めいた人でした。
11/19日は情報発信を主に学ぶクリエイターコース。今の情報社会では情報の伝え方の重要性は大変高いものです。そんな情報発信のプロに学ぶところは広く深いものでした。今回はここで学んだことを活かして表題を工夫しました!少しネット記事っぽくなりましたが(あといつも【画像あり】なんですが…)、ついついクリックしてしまった方がいると嬉しいです^^
ゲリラ兵
砂流(すながれ)さんの代名詞はゲリラPR。予算をかけず局地的に情報発信することにより効果的にPRをかけるという手法を得意としています。そんな砂流さんに、ネットでどうしたら予算がない中で多くの人に知ってもらえるかということを講演していただきました。その後自分たちで架空のラーメン屋さんをどうPRするのかという実践的なワークショップをしました。多くのPRのテクニックの中でも、重要だとおっしゃっていたのは以下の3つです。
①出口から考える。世の中から見て面白いことなのか。
②つっこみどころを作る。世の中に流行るのはかっこいいものではなく、いじられるようなもの。
③相手のことを考える。相手の知りたいこと、世の中の流れに合わせる。
自分が言いたいことをただ書くのではなく、相手から見てどう映るのか?また相手とはだれなのか?世の中の流れは今どうなっているのか?そういった観点から見ていく重要性を学びました。
砂流さん とても気さくで明るい方でした。気さく過ぎて初めお客さんと間違えて受付させてしまいました。ごめんなさい。
仮想ラーメン店PRワークショップ。直接アドバイスを受けながらPRを考えました!
小室哲哉とのコラボを実現
塩谷舞さんは「しおたん」の愛称でWebディレクターや広報といったお仕事をされている方です。(小室哲哉さんとのくだりはこちら)しおたんさんには主にネット記事・ブログの書き方・バズらせ方を中心に講義していただいた後、参加者のブログの添削・松本経済新聞の記事にバズりそうな題名を参加者で考えてそれを添削してもらうというワークショップをしました。
また、しおたんさんの講義中は「#まつもと市民大学」のタグをつけて発信したりと実践に富み、参加者が主体的に楽しめたものでした。
多くのインプットがありましたが、一番手軽に出来て効果が出やすいものに題名の工夫があります。視覚的なものとしてはひらがな・カタカナ・漢字・数字を織り交ぜると良いようです。中々一般化してお伝えすることは難しいですが、これらを気にして世の中の記事を見てみると興味深いと思います!
しおたんさん かわいらしく、ユーモアにあふれる方でした。多くの男性がファンになっていました。
楽しく多くの学びを得られた時間でした!
特技はマグロの摑み取り
阿部さんは生い立ちから現在「社会の無関心を打破する」という理念のもと経営しているRidilover(リディラバ)に至るまでの公演をしていただいた後、質疑応答をしていただきました。高校までは腰に四本のナイフを身に着け、駅でたむろしていた、いわゆるヤンキーだったそう。しかし、東京大学に進学し社会問題が解決されないのは当事者以外関心を持たないからだと考え始めます。そのことがヤンキー時代、社会から関心を持たれずに自信を失っていたことと重なり今のスタディツアーに結びついたそうです。
関心の壁は以下の3つが存在するということです。
一、興味関心の壁
二、情報の壁
三、現場の壁
これらの壁をすべて乗り越えた時、人は関心を持ちます。社会課題に関心を持ってもらうには多少強引にツアーに参加してもうことも必要だとおっしゃっていました(社員研修や修学旅行など)。地域の課題についても同じことが言えるかもしれませんね。まず、一つ目の壁をどう壊していくかから考えていくことが大事ですね。
阿部さん 急いで松本に向かっている時に腰を痛めて、途中で整体に行かれました。普段はパワフルに立って講演をされているようです。非常に独創的・論理的かつユーモアにあふれており、聴衆を魅了する講演でした!
最終週11/26に行われたイノベーターコース。起業・顧客の特定・ブランディングといった自分で事業をしていくうえで重要なことを幅広く学ばせていただきました!
どんな世界を作りたいのか
合田さんには時折ワークショップを挟みながら、起業について様々な観点からお話しを頂きました。自分が起業しようと思うとき、その時一番大切なのは、何を提供するかといったことよりもどんな世界を作りたいのかということです。自分がどんな世界を作りたいかを明確にし、その考えに人が共感してくれるのであれば、商品は世に広まり大きな価値を生みます。その一方、どんな商品を売りたいのかを中心にしてしまうと共感は得られず、停滞してしまいます。自分が起業しようと思うとき自分は何がしたいのか・どんな世界を作りたいのかを明確にすることを忘れないようにしましょう。
合田さん とてもフレンドリーな方でお昼御飯も一緒に食べていかれました。
自分たちのバリュー・プロポジション(提供できる価値)を常に問い続ける
槌谷さんには現在運営されているImpact Hab Tokyoの設立から現在から今に至るまでの苦悩を主に話していただき、その後数名の代表者の起業プランの顧客の深掘りをするワークショップに参加していただきました。槌谷さんは多くの起業家の面談をするそうですが、その時常に問うのが自分たちのバリュー・プロポジションを常に問い続ける。すなわち、自分が幸せにしたい人・顧客は誰で、どんな価値を提供していくのかを常に問い続けるということです。起業しようとするとき、漠然とした誰かを幸せにしたいと思うのでは無く、一人でもいいので具体的に思い浮かべその人がとても喜んでくれることがイメージできるくらい絞っておくことが重要だそうです。
槌谷さん 冷静な一面と豪快に笑うギャップが良かったです。
他がやっていないことをやる=戦略
村尾さんにはブランディングの話をしてもらった後、一人ひとりのやりたいことを深掘りし、それに対してアドバイスを頂きました。ブランド戦略とは他者との差別化を図る戦略であるということを強調されていました。その具体的な方法のうち二つが記憶に残っています。
「虫眼鏡の法則」 絞り込むほど火は起きやすい。
「砂時計の法則」 小さな世界で圧倒的な一番になって、スケールしていく。
まず、絞り込んでいくことから何をやっている人・企業なのかを認知してもらいましょう!
村尾さんは想像よりファンキーな方でした。とてもサービス精神あふれる方でファンになりました。
まとめ
以上、36時間分の講義レポートでした!
いやー、長かった!
けれど、ここに書いたのはほんの一部の情報。実際にお会いしてそれぞれ感じることもあり、参加しなくては得られないものもあります。また、イベント名から敬遠してしまった方もいらっしゃるかもしれません。
今回まったくイベントのコンセプトに興味のない友人を招待してきてもらったところ「とても勉強になったし、何より楽しかった」と言ってくれました。今回は終わってしまいましたが、来年度の市民大学の準備がもう始まっています。
イベントのコンセプトに興味がなくても講師の方が一人ひとり多くの学びをもたらし、また少人数・長時間ならではの親密感が生まれる、まつもと市民大学ぜひ参加していただきたいと思います!
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