まつもと市民大学 第5回目の講義が、11月28日(土)にKnower(s)にて行われました。
今回のテーマは、「市民大学×地域」。講師はNPO法人シブヤ大学学長の左京泰明さんです。
◎左京さん紹介記事はこちら。
講義の前半は、これまでの活動についてお話しいただきました。
シブヤという街をまるごとキャンパスに見立て、街のヒト・モノ・コトを発見、再編集しながら、自分たちの関わる街を面白くしていくシブヤ大学。
ここでは”教える”と”教わる”を自由に行き来でき、誰もが先生、誰もが学生。そして、卒業しないで、ずーっと学び続ける学生が優等生です。
シブヤ大学の学び合いのスタイルは、左京さんが会社員時代に始めた朝の勉強会が原型なのだとか。
現在では、教育・福祉・防災など、色んな分野で活躍している左京さん。
事例報告を聞いて、スタッフが印象的だったポイントをご紹介します。
以下、スタッフが印象に残ったポイントをご紹介します。
・元々、世の中を良くしたいと思っていた。
・会社員時代に始めた朝の勉強会がシブヤ大学の原型。自分が何かを掴むきっかけにしたくて始めたが、結果的に働く若者の「世界を広げたい」というニーズに応えるものだった。
・会社を辞めたきっかけは、ある人に「ノーバリューだね。」と言われたこと。この時は、やりたいことをやっていない状態だった。言われた次の日に辞表を提出した。
・「(シブヤ大学は)大きくするのではなくて、根を張って深めていくもの。大事な事は目には見えない。」シブヤ大学の開校式の時に言われた事で、今でも大切にしている。
・有名な人の話はWeb検索をすれば出てくる時代。だから、有名な人ではなく、そこでしか聞けないような授業をつくりたい。人生において大切な言葉は、そういった身近な視点から見つかったりする。
後半は、お待ちかねの質問タイム。
どんな質問が飛び出るかわからないので、スタッフもドキドキです。
当日に出たQ&Aをいくつかご紹介します。
Q.スタッフは何人いるんですか?
A.フルタイム2人とパートタイムのスタッフが5人程。その他にボランティアスタッフの方が100人程いて、授業の企画を行っています。ひとつの授業をコーディネートするのに最低4人くらいが必要で、毎月10本くらい講座やっていると、月に40人くらい動いていますね。スタッフの出入りは自由にしています。
Q.最初から人って集まってきたんですか?
A.最初は友達に声をかけまくっていました(笑)。その友達が友達を連れくるようになって。そして、段々と授業の参加者の方も「スタッフって面白そう!」と言って、参加してくれるようになりました。最近では、NPOに興味のある学生もスタッフとして参加してくれていますね。
Q.若い人が来るため意識していることはありますか?
A.シブヤ大学のHPなど、コミュニケーションの入り口は、かなり注意して分かりやすく、固くないものにしています。ただ、ターゲット的には若い層だけとか、年代や性別で分けるのではなく、自分の世界を広げたいと思っている人たち。彼らのニーズに応えられるものを提供できるようにしています。
Q.仕事する上で、時間の管理はどうやっていますか?
A.シブヤ大学以外にも色んなプロジェクトをやっていますが、全てリーダーをやっているわけではない。意識的に他の人に任せる部分もあって、誰かにやってもらえる仕組みづくりを意識しています。だから、どうしても自分じゃないといけない仕事かどうかを、常に考えるようにしています。
この他にも様々な質問が出ましたが、どの質問にも丁寧に自身の体験を踏まえて深く答えてくださいました。
イベント終了後も個別に質問をする方もいて、参加者にとってもスタッフにとっても、学びの多い時間となりました。
次回のまつもと市民大学は、12月26日(土)13:00~16:00に開講します。
「編集×地域」をテーマに、日常編集家・事編kotoami主宰・アサダワタルさんをお招きします!
一体、どんな講義になるのでしょうか?
▼まつもと市民大学第6回の詳細、お申し込みはこちらから▼ https://knowers.doorkeeper.jp/events/27218
本事業は「地域発 元気づくり支援金」を活用しています。
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