塩尻・松本で本に関する活動&お仕事をされている
”気になるあのひと”をお招きして
「働き方×本」をテーマに、塩尻市えんぱーくにてイベントリレーを開催中。
今月の”あのひと”は、松本で栞日という本屋を営む、店主の菊地さん。
前半は、菊地さん流・本屋や図書館で自分の興味関心を整理したいときの利用術の紹介、
後半は、選んだ本を元にしたセッションを行いました。
菊地さんが本屋をはじめた経緯や、働き方に影響を与えた本の紹介からイベントがスタート。
その後、参加者の方の自己紹介と何をきっかけとして参加されたのか?をお話してもらいました。
「何度かお店に言った事があって、栞日でやってみたい企画が有るんです!」といった常連さんから、「お店には緊張して入れなかったけれど菊地さんと話してみたかったんです!」という方まで、塩尻・松本を中心とした8名の方が集いました。
いよいよ図書館をまわるワークショップへ。
菊地さん曰く、
「自分の状態をフラットでニュートラルな状態に戻すときに使う方法なんですが、
時間に余裕があるとき、大きな図書館や本屋さんで試してみるといいと思います。
普段の生活だと自分の興味が有る決まった本棚に行きがちですが、視野を広げて情報をキャッチする方法としても有効です。
たとえば、建築の棚に地域づくり関連の本が置かれていたりとか。
偶然の出会いや発見を楽しめます。」とのこと。
まずは、すべての書棚を見ながらみんなで図書館を1周。
1周したあとは、各自で気になった本を選びます。
えんぱーくの広さや蔵書の多さ、テーマ設定の面白さなどに驚いている参加者の姿も見られました。
思い思いに本を持ち寄ったら、発表タイムへ。
「前から気になっていたリトルプレスがあったので手に取りました。」
「朗読を聞いた事があった本で、あらためて読みたくて選びました。」
と、想い出をきっかけとして選んだ方、
「今自分が人生の転機で、ヒントをもらえそうな本を選びました。」
「自分や家族にとって、必要かなと思った本を選びました。」
と、自分や家族の生活を振り返って選んだ方、
「表紙が印象的で、中は見てないんだけど気になりました。」
「きれいな表紙に惹かれて選びました。」
と、インスピレーションで選んだ方まで。
本との出会いを楽しむ中でも、選び方や理由が様々で、個性が出ていました。
今回のゲスト、菊地さんが選んだのは、『トレインイロ』という本。
「自分自身、本の何に興味を持っているのか?今の時代、電子書籍でなく紙の本があって欲しい理由は何なのか?というのを改めて考えながら回りました。
そのなかで自然と手に取っていたのが、この本です。
背表紙や表紙がまず気になって、ぱらぱらめくってみたんですが、テーマ設定や本のつくりも面白いなと。著者がコピーライターの方らしく、作られた背景も気になりました。
内容ももちろんですが、作り手にまつわる物語やデザイン・装丁といったものを含めて、ひとつの作品として本に興味があるんだなと改めて感じました。」
イベント終了後も、栞日で扱っているリトルプレスの背景を聞いたり、仕事についての相談があったりと、ゆるやかな交流を楽しめる会となりました。
次回の”あのひと”は、松本廻本部の長谷川さん。
イベントにちなんで、長谷川さんの働き方に影響を与えた本の展示と出張・松本廻本部をえんぱーくにて開催中です。
9/13にはくるくる古本市も開催予定ですので、そちらもお楽しみに。
▼あのひとと、本。〜ゲスト:松本廻本部・長谷川さん〜@えんぱーく▼
イベント詳細ページ
(イベント企画&レポート&ラジオパーソナリティ:花輪むつ美)
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