塩尻・松本で本に関する活動&お仕事をされている”気になるあのひと”をお招きして「働き方×本」をテーマに、月に1回塩尻市えんぱーくでイベントを開催。
今月の”あのひと”は、Matsumoto BBC主宰・山本達也さん。
山本さんがセレクトしてくれた13冊の本をベースに、「これからの働き方」と「求められる能力」を考える読書会を行いました。
▼ゲストプロフィールと活動紹介はこちら▼
◇【山本達也さん】 清泉女子大学准教授(国際関係論)。「次世代社会のデザイン」をテーマに、世界各国でフィールドワークを重ねる。『市民タイムス』にてコラム「地球紀行」を連載中。
◇【Matsumoto BBC】 「朝の似合う街」松本の朝をさらに面白くするプロジェクト。本(Books)と朝食(Breakfast)とコーヒー(Coffee)を軸に、人々が集い語るオフラインコミュニティ。
大きく分けると8つのテーマでお話いただいたのですが、その中から「なりたい自分になるために」という内容をご紹介。
<ポイント・メモ>
・エレメントを形にするために必要な時間はどの位?
10,000時間の捻出方法を考える(『天才!:成功する人々の法則』)
※エレメントとは生まれもった才能と情熱の合致点
・7という周期とのシンクロ(7年計画)1週間で約30時間の計算(1日平均で4時間!)
・「習慣化」がカギ!(『天才たちの日課』)
プロとして何かを達成しようとするために、必要とされる時間はどのくらいか? というお話だったのですが、研究によると10,000時間(毎日平均4時間だとすると、7年間)続けるとプロとしてのスタート地点にたてるそうです。長いととるか短いととるか意見がわかれそうですが、是非ひとつの目安にしてみてください。
2つのワークショップをはさみ、参加者同士で意見交換も行いました。
下記がそのワークショップ。
□ワークショップ①人生のWhyを知る(『WHY から始めよ!』)
Work1:人生のWhyを探る!あなたにとって大切なこと(モノ)は?
多くの企業の製品やサービスのPRは(What)(How)から話されるけれども、共感の時代で人の心を動かすのは、「どうしてそれをやるのか?」というWhyであるというお話。
□ワークショップ②Time & Money(『「幸せをお金で買う」5 つの授業』)
Work2:みなさんが幸せを感じているのはどんな時間?/逆の時間は?
どういったお金と時間の使い方をすれば幸福度は高まるのか?というお話。アメリカの研究によると、下記のハッピーマネーの5つの法則というものがあるそうです。
<幸福度が高まるお金の使い方>
1:経験を買う
2:ご褒美にする
3:時間を買う
4:先に支払って、後で消費する
5:他人に投資する
お金と時間というのは永遠のテーマですが、人生における大切なことを見つめ直し、優先順位をつけることで、よりよいお金と時間の使い方ができるかもしれません。
リストの一番最後、山本達也さん著の『革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学』は塩尻市の図書館に蔵書があります。是非お手に取ってご覧ください!
今回は13冊の本をメドレー曲のように紹介していただき、充実の内容でした。また、ワークショップでは、参加者同士で価値観を知る事ができ、大変面白かったです。
1:ダニエル・ピンク(大前研一訳)『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の 時代』三笠書房、2006 年。
2:イヴォン・シュイナード(森摂訳)『社員をサーフィンに行かせよう』東洋経済新報 社、2007 年。
3:アルビン・トフラー/ハイジ・トフラー(山岡洋一訳)『富の未来 上・下』講談社、 2006 年。
4:ケン・ロビンソン/ルー・アロニカ(秋岡史訳)『才能を引き出すエレメントの法則: あなたの「天才」が目覚める!能力開発の 7 つの方法』祥伝社、2009 年。
5:サイモン・シネック(栗木さつき訳)『WHY から始めよ!-インスパイア型リーダーはここが違う』日本経済新聞出版社、2012 年。
6:マルコム・グラッドウェル(勝間和代訳)『天才!:成功する人々の法則』講談社、 2009 年。
7:メイソン・カリー(金原瑞人/石田文子訳)『天才たちの日課:クリエイティブな人々 の必ずしもクリエイティブでない日々』フィルムアート社、2014 年。
8:グレッグ・マキューン(高橋璃子訳)『エッセンシャル思考:最小の時間で成果を最 大にする』かんき出版、2014 年。
9:エリザベス・ダン/マイケル・ノートン(古川奈々子訳)『「幸せをお金で買う」5 つ の授業』中経出版、2014 年。
10:東浩紀『弱いつながり:検索ワードを探す旅』幻冬舎、2014 年。
11:ウィリアム・パワーズ(有賀裕子訳)『つながらない生活:「ネット世間」との距離の とり方』プレジデント社、2012 年。
12:デビッド・ホルムグレン(リック・タナカ訳)『未来のシナリオ-ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー』農文協、2010 年。
13:山本達也『革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学』 慶應義塾大学出版会、2014 年。
次回の「あのひとと、本」は、本好き2人による 本のプレゼンテーションゲーム「ビブリオバトル」を実施。プレゼンター、観覧者ともに募集します。
また、イベントにちなんで塩尻市図書館1Fスペースにて、ビブリオバトル信州の足跡、ビブリオバトル普及委員の村上さんとMedical Warriors主催の長谷山さんの働き方に影響を与えた本の展示を行います。
是非そちらもご覧ください。
詳細&お申し込みはこちら!
※このイベントは「平成27年度市民交流センター市民営提案事業委託業務」により実施いたします。
(イベント企画・ラジオパーソナリティー・レポート/花輪むつ美)
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