信州移住を多角的に語る「信州移住カフェ」 in 銀座NAGANO

2015年3月15日（日）、銀座NAGANOで行われました【信州移住カフェ「空き家のリノベーションと住まいの話」】の様子をお届けします｡本エントリの執筆は、ブログ「信州 Snap::Life」の中の人「はなむらたかし」が務めさせていただきます｡

僕は現在、神奈川県横浜市に住んでいます｡信州関係ないじゃん！と思われるかもしれませんが、ブログのタイトルにしているくらい信州が好きのため、今年中に信州に移住します｡あ、今は脱サラしてフリーです｡自分でもけっこうぶっ飛んだことをしていると思いますが、「何とかなるし、何とかする」の心で今を生きています｡

そんな移住検討者であり、Knower(s)さんの会員というご縁もあって、本イベントの発表者 & カメラマンとして参加させていただくことになりました｡

今回は僕自身、初の寄稿エントリとなります｡まさかイベントの打ち上げ中、Knower(s)スタッフの柚木さんに「書いてください！」とお願いされるとは思ってもなく、大変光栄でしたし、面白そうでしたのでお受けしました｡おかげで、その密談が行われた場「有楽町駅前の昭和な居酒屋」は、僕にとって思い出深い場所になりそうですww

それでは早速行ってみましょう！

イベントの内容

ざっとこのように進みました｡

・県の挨拶

・ファシリテーターの自己紹介

・発表（移住検討者 → 移住実施者 → 移住受入側）

・質疑応答タイム

・発表者と参加者で歓談

本イベントのポイントは、3パターンの発表者がいたこと｡僕のように移住を検討中の者、既に移住した者、移住を受け入れる側（移住をサポートできる）の者｡このように多角的視点で「移住」について語られるイベントはお得だったんじゃないかな｡僕自身、移住した方の意見は参考になりましたからね｡

結果的には満員御礼のイベントとなりました｡立ち見の方が出るほどでしたし、大盛況だったのではないかと思います｡参加者の中にはもう移住を決めている方（あるいは、もうすぐ移住する方）もいらっしゃいました｡「移住」や「地方」に興味、関心のある方がほんと多いんだな〜、というのが率直な感想です｡

イベントに参加することでリアルな情報を得たり、実際に繋がりを得たり、そういう人と人とが活性する場としても、本イベントは大変有意義だったのではないかと思います｡

自分の気持ちを思い思いに話す発表者

柚木さんのファシリによって、最初は緊張していた発表者も「けっこう話せた」や「話したりない」のようなことを言ってました｡そして何より柚木さん自身もとっても楽しんでましたね｡

ここで、カンタンに発表内容をまとめましょう｡以下は発表順（敬称略）です｡

① 移住検討者「花村貴史」

僕です｡大きく分けてこんなことを話しました｡

・なぜ移住するのか

・信州の魅力は

・移住するに足枷となるものは

僕は「自分が好きなトコロで好きに生きる」、これをやるために移住します｡また、なぜ信州なのかというと、自然が素晴らしいということと、最終的にはそこで出会えた「人」であることだ、と強調させてもらいました｡ご縁って大切だと思うんです｡それから、足枷については「仕事」と「生活」にフォーカスし、「こうした方が良い」と僕が思うアドバイスをしました｡

※カメラマン本人が話してますので写真はありませんww

② 移住検討者「柳澤知沙」

東京都在住であり、もともとは長野県塩尻市出身の柳澤さん｡

長らく東京で学び、働いてきたそうですが、新しい生活を求めて移住を検討しているとのことです｡いろいろと悩みながらも前に進むよ！という心境を語っていました｡

海がとっても好きとのことなので、信州に限らず、海辺の地方都市に移住という選択肢もあって良いのかなと思いました｡

③ 移住実施者「毛利奈緒」

銀座NAGANOを活用して埼玉県から移住した毛利さん｡

聞くところによると、昨年の夏に移住を検討して、その冬に移住しちゃったというバイタリティあふれる方｡僕の場合、「信州に移住したいな〜、でも仕事や生活が不安だからできないな｡でも移住したい｡」と長い間悩んでいたので、その行動力にびっくりしましたよ｡

お話している内容も「とりあえず、飛び込んじゃおう」といった感じでしたので、移住を思い悩んでいる方には良い意味で衝撃だったのではないでしょうか｡

④ 移住実施者「森舞子」

後述するCAMP不動産を活用して大阪から移住した森さん｡

山をこよなく愛している森さんは、長野市で「小とりの宿」を営んでいます｡こちらの宿は、CAMP不動産から空き家を紹介してもらい、セルフリノベ（最終的には業者さんも入ってきて大規模リノベ）しているとのこと｡山小屋で働いていた経験を活かし、山小屋ならではの温かさを皆さんに、とお考えのようです｡

「山が好き！」という気持ちをステキな写真とともにお話ししていました｡

★「小とりの宿」はこちら
http://cotorinoyado.com/

⑤ 移住受入側「斉藤希生子」

下諏訪で「マスヤゲストハウス」を営んでいる斉藤さん｡

もともと県外で勉学していたものの、地元で何かできないかなぁという想いからUターン｡下諏訪にあった解体寸前の旅館を、全国から集まった仲間とともにゲストハウスにリノベしたそうです｡その様子を写真とともにお話していました｡

印象的だったのは、「自分たちでコツコツとリノベしていくうちに、地元の方が少しずつ力を貸しくれるようになっていった」といった話｡僕の印象では、地方はやはり村社会｡慎重がゆえに、他所者に対する心の扉は少々堅い印象です｡でも、自分たちで「ソコ」に「何か」をやっていこうとする気持ちでいると、その堅い扉を開いてくれます｡僕は「ああ、いいなぁ」とすごく共感しました｡

★「マスヤゲストハウス」はこちら
http://masuya-gh.com/

⑥ 移住受入側「倉石智典」

株式会社マイルームの代表倉石さん｡CAMP不動産というリノベーションカンパニーも運営されています｡

倉石さんもUターンして今に繋がっているとか｡最初は伊豆で働いていて、次第に地元への気持ちが芽生えていったなど、ご自分の変遷を語り、空き家の現状やどうやって空き家を探しているかなどを話していました｡実際、空き家を探すのは地道な活動によるものだそうですよ｡町を歩いて空き家らしき場所を見つけたら、調べたり、問い合わせしたり、でも記録がなかったりなど、けっこう大変そうです｡

空き家の紹介や活用法、リノベや開業コンサルなどやられているので、気になる方は連絡してみてはいかがでしょうか｡

★「CAMP不動産」はこちら
http://camp-r.jp/

質疑応答タイム

ひととおり発表が終わり、10分ほど休憩です｡その間、僕たち発表者と参加者の皆さんに銀座NAGANOさんからドリンクサービスでほっこり｡休憩後は、柚木さんから発表者に向けて質問タイム｡ただ、ここについては僕の記憶が曖昧なので1つだけお話します｡それは僕宛の質問です｡

前提として、僕が信州に興味を持ったのは10年くらい前｡以来、年に数回信州に遊びに行ってました｡そんな中、2014年から「信州の方と交流を持ちたい」と考えるようになりました｡もっと信州のリアルを知りたいと思ったからです｡そして、Knower(s)さんの会員になり、結果たくさんの交流を経て、移住を決意しました｡

これに対して柚木さんは、「花村さんは、見知らぬ土地で人と交流を持とうとしてましたけど、知らないコミュニティに声をかけるといったことって、けっこう勇気が必要だと思います｡そこらへんはどう克服しましたか？」といった質問をしたかな｡

これに対して僕はこんなふうに回答しました｡（ブログにおこすにあたり、加筆修正しています）

「もちろん勇気は必要でしたね｡ドキドキでした｡でも、”そこに行きたい”という気持ちが強くて、後押ししてくれました｡また、今は（今日のイベントのように）移住を歓迎してくれる方は大勢いますし、その敷居は低いと思います｡気になることがあれば、ここ銀座NAGANOや、地域のコミュニティに声をかけてみると、暖かく受け入れてもらえることも多いし、新しい発見がたくさんあると思います｡」

移住ってたしかに人生の大きな転換ではありますが、構えすぎて進まないよりは、良い意味で楽観的になることも大切なんじゃないかなと思うわけです｡