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「まつもと子どもたちの映画祭」の舞台裏・作品セレクトから吹き替え、プログラムづくりまで。家族で楽しめる映画体験とは?
「映画を通じて松本の街と人を元気に」ーーそんな思いではじまった、一般社団法人・松本映画祭プロジェクト。
毎年、商店街映画祭・地球のステージ・子どもたちの映画祭という3つの映画祭を軸に、 まつもとの街に賑わいを生み出しています。 今回は、3月21日に行われる『まつもと子どもたちの映画祭』のタイミングにあわせて、マーチャンダイザーのかよさんにお話をお伺いしました。
ーー『まつもと子どもたちの映画祭』をはじめたきっかけは?
「以前から商店街をテーマにした映画作品のコンテスト『商店街映画祭』を実施していたんですが、子どもたちにとって映画とは?と考えた時があったんです。DVDであったりインターネットであったり、子どもたちが映像を観る機会自体はたくさんあると思うんですが、映画館で映画を観るっていう機会は減っているんじゃないかと感じまして。 生まれてはじめて映画を見るときに、感動するもの、心が揺れるものを観てほしいという想いから2010年にスタートさせました。真っ暗な映画館の中、大きなスクリーンで映画を見るという体験を通して、家族で感動を共有してもらいたいと思っています。 今年で6回目を迎える映画祭なのですが、”大人もきっと好きになる子どもの映画祭”をテーマにしていて、子どもが観て感じ取れるということはもちろん、大人も子どもも楽しめる作品を選んでいます。いつも春休み時期に開催しており、遠出するのが難しい小さなお子さんの居るご家族も良質な作品に触れる機会になればと思っています。」
ーーどんな作品が上映されるのでしょうか?かよさんのおすすめは?
「すべて自信をもっておすすめではあるんですけど、毎年上映しているアマールカの作品にはとても愛着がありますね。アマールカは、松本映画祭プロジェクトのメインキャラクターでもあり、とても可愛い森の妖精のキャラクターです。ダンスが大好きな女の子で、すねてみたり、甘えてみたり、子どもの可愛さがすべてつまっているんですよ。1970年代のチェコのアニメーションなのですが、その時代の子どもたちはアマールカを見てみんな大きくなったような、国民的なアイドルです。」
ーー上映作品は、かよさんが選んでいるのですか?作品を選ぶ際に大変なことは?
「そうですね、配給元のおすすめもあるんですが、他の映画祭に足を運んだり、評判になったものを見に行ったりしています。一年かけて、自分が本当に良いと思うものを足で探しているという感じ。 大変なところは、吹き替えですね。世界中から作品を集めているんですけれど、言葉が一番ネックになっています。メジャーな作品は日本語の字幕がついていたりするんですが、そういった例は少ないですね。何を言っているかわからなくても子どもは感覚で笑えたりもするんですけど、良さをきちんと伝えたいので吹き替えも自分たちで行っています。プロの声優さんにお願いして、スタジオ録音して、編集して、映画祭で上映しています。」
ーー今年特にこだわったセレクトは?また、作品を選ぶ際に大切にしていることは?
「『ZAPUNI』という東北大震災の影響を受けた子供たちをサポートするチャリティプロジェクトがあるのですが、そのプロジェクトで作成された作品を上映します。3.11を忘れてはいけないという想い、心を寄せたいという想いがあって、上映を決めました。 どーもくんで知られるドワーフ・合田経郎が手がけたこま撮りアニメーションと、グラミー賞候補にもなったシャーデーの曲のコラボ「By Your Side」、坂本龍一&デイヴィッド・バーンの音楽とうるまでるびのアニメコラボ「サイケデリック・アフタヌーン」、世代を超えた復興への願いを表現した山本寛監督のアニメーションとシガー・ロスの曲のコラボ「blossom」の3本がプロジェクトで作成された作品です。 このプロジェクトの作品をはじめとして、楽しいだけじゃなく、考えさせられたり、心にしみるような作品を選ぶようにしています。子ども自身が自分を振り返って、明日友たちに謝ろうとか、良い悪いを判断していけるような、色々な気づきを自然と得られるような、そんな体験になったらと思っています。」
ーー当日のプログラムを教えてもらえますか?
「大きくわけると、3つのプログラム構成になっています。Aプログラムが幼児向けで12分以下の作品を6作品、Bプログラムが低学年向けで5作品、Cプログラムは高学年から大人向けで、長編作品をいれたものという構成になっています。完全入れ替え制なので、ひとつのプログラムだけ観ていただいても、1日全部のプログラムを観ていただいてもOKですよ。」
ーー映画の他にも楽しみがあるそうですが、どんな楽しみ方ができるでしょうか?
「ひとつひとつの映画の合間に司会のお姉さんが出てきて、会話をしながら作品を楽しめます。小さい子たちが飽きてしまわないようにいろんな工夫をしているのですが、”くるくるシルクDX”によるサーカスパフォーマンスあり、映画作品を上映する”やんやんマチコ”の着ぐるみのダンスありと、メリハリあるプログラムにしています。物販コーナー、プレイコーナーも設けているので、映画を見るのはもちろんですが、様々な楽しみ方をしてもらえたらいいですね。」
ーー最後にみなさんにメッセージをお願いします。
「毎年パンフレットにぬり絵をつけていて、映画祭当日は持ってきてもらったをぬり絵を張り出します。来てくれる皆さんと一緒につくりあげる映画祭であればいいなあと思っているので、是非ぬり絵をお持ちください!ぬり絵はホームページからもダウンロードできますので、ぜひチェックしてみてくださいね!」
▼まつもと子どもたちの映画祭のホームページはこちら▼
http://smf-matsumoto.com/kids2015/
▼まつもと子どもたちの映画祭FaceBookページはこちら▼
https://www.facebook.com/childfilmfestival
▼お得な前売り券あります!チケットはこちら▼
http://smf-matsumoto.com/kids2015/ticket/
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