【レポート】さようならKnower(s) English Salon

Category : レポート

毎月第4土曜日に定期開催しているKnower(s) English Salonですが、8月で28回目を迎えました。

Knower(s)始まって以来のご長寿イベントで、開始から一度も休みなく続けてきたイベントでしたが、10月の30回目を機に、一旦活動をストップすることにしました。

今までどのような活動をしてきたのか、この場を借りて簡単に紹介させていただきたいと思います。

 

Knower(s) English Salonってどんなイベント?

自分の近くにいる誰かに話しかけて、自発的に英語でコミュニケーションをするイベントです。

英会話力やコミュニケーションスキルを高めあっていくことを目的としていますが、そこに「先生」はいません。

もちろん主催の私も先生ではないので、基本的には皆さんと同じです。

集まるメンバーによって毎回違った雰囲気になりますが、人数は10〜20人ほど、年齢は高校生〜50代くらいの方など様々で、外国人の参加者の方もいらっしゃいます。

参加費はKnower(s)のドロップイン利用代金(会場利用代)である500円ですが、学生の方は差し入れを持って来ていただくと入場料を無料にしていました。

このイベントはもともと信州大学で行われているもので、大学では他言語のサロンも開催されています。

大学卒業後は英語を使う機会が減ってしまったので、実践的に語学を使う事ができる場をこの街でも共有したく思い、Knower(s)でも同様の趣旨のイベントをスタートしました。

もちろん英語が話せればなんとかなるという場面ばかりではありませんが、身近で手軽な外国語としてあらゆる場において役に立つツールだと思います。日本にいながらも語学の実践ができるということを、皆様に知っていただきたいという思いで活動してきました。

 

お金をかけずに英語実践の機会を

もともと大学で行われていたイベントだということもあり、できるだけお金をとらずに運営したいという気持ちがありました。

留学や旅行には多額のお金が必要ですが、もっと身近なところから外国語を自身の体験として持てるようなきっかけを広めることの必要性を、大学の外国語サロンを通じて強く感じました。

そもそも、お金がないから語学実践の機会が与えられないという考え方から解放されるべきだと思うのです。

 

語学の上達と文化的体験

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わたしはアメリカ留学時、カンバセーション・パートナーというボランティアをしていました。

日本語を勉強したい人と時間を合わせ、一緒に宿題をみてあげたり、質問にこたえたり、様々な雑談をしたりしながら、日本語に興味を持ってもらえるように工夫するというものです。

実際に日本語を使う人と触れ合うことで、語学を単なる学習としてではなく、自身の体験として持つ事ができるようになります。

例えば帰国子女や、海外研修に行ったことある人、海外に旅行することが好きな人、外国人の友達が多数いる人、仕事柄外国語が必要な人などは、外国語学習に対するモチベーションが高い傾向にあると思います。

必要に迫られるからという場合もあるでしょうが、自分の中でそれは単なる学習ではなく体験や日常であるので、より積極的に習得に結びつくのでしょう。

日常でもそのような体験ができる場所を持つことができれば、より多くの人のモチベーションにつながると考えます。

 

外国でほっとする瞬間

English Salonは、日本に住んでいる海外の人たちにとってもメリットがありました。

できるだけストイックに日本語だけを使って生活したい人にとっては別だと思いますが、海外に来て日本語が不自由な中、ほかの言語でコミュニケーションをとれる場があるとほっとするというケースもあるでしょう。

英語で話せる時間が欲しいかもしれないですし、人間関係に関しても、海外に興味のある人を対象にコミュニケーションをした方が友人の幅を広げやすいということもあります。

外国人同士だけで固まって生活するというケースは多くみられますが、それだけでなく地元の人たちとコミュニケーションをとることで、彼らにとっても文化的な体験をもつきっかけ作りになるはずです。

 

自身を振り返って考えても、アメリカ留学時に一番話しかけやすかった人たちは、留学生か海外や日本に興味を持っている人たちでした。

当然周りには「留学中は英語しか話さない」という強い志の人たちもいました。

しかし私はそうではなかったので、彼らが外国人に寛容なことや日本語に興味をもっているというだけで不安な気持ちがだいぶ和らいだのを覚えています。

もちろんそういう環境に甘んじてしまう危険性もありますが、英語が不得意だった私にとって、日本語で話しかけてくれる人がいたことで救われた瞬間が何度もありました。

「この人たちは私を受け入れてくれている」というような安心感は、知らない土地で心を開く大きなきっかけになると思います。

 

各国からの参加者も

このような目的で、毎月第四金曜日にこのイベントを開催していますが、様々な国の方にもお越しいただいています。

ほとんどの方がアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、スコットランド、ニュージーランド、アイルランドなどの英語圏からですが、これまでに来ていただいた方の出身地はドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、オーストリア、ハンガリー、メキシコ、パキスタン、ガーナ、ネパール、タイ、モンゴル、中国、韓国、台湾など様々。

次はどんな国の方に出会えるのか、毎回楽しみでした。

 

英語を話すときのコツ

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英語を話すのに勇気が出ない、恥ずかしいという方も多くいらっしゃいます。

「なにかアドバイスはないの?」と聞かれることがあるので、自分なりに2つ考えてみました。

こんなこと、と思われる方も、これが難しいんだ、と思われる方も、よろしければぜひ実践してみてください。

何事も1日にしてならずですが、些細な積み重ねが上達への道です。

 

テンションを上げよう

英語は日本語よりもテンションが高い言語です。

身振り・手振りや抑揚がものを言います。

要は、勢いが大切。

日本語は音の高低で差をつけることの多い言語ですが、英語はアクセントが重要です。

勢いをつけて話そう!

 

とにかく慣れよう

話しはじめは日本語と英語の切り替えに時間がかかることと思いますが、英語のテンションや音、話している最中の感覚に慣れていくとどんどん英語で考える脳になっていきます。

周囲の人と話しているうちにだんだんテンションが上がっていくということもあるかもしれませんが、やはり一定時間しっかり英語を使っていると頭が慣れてくるので、あくまで自分の感覚ですが、会が終わる頃には始めよりもずっとスラスラ単語が出てくるようになっています。

 

おまけ

当社のブログに、効果のあった英語勉強法について紹介させていただいています。

かなりざっくりとした乱暴なものですが、雰囲気をつかみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

http://www.cloudot.co.jp/blog/2193/

 

さいごに

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Knower(s) English Salon は英語を「習いたい」人より「使いたい」人を対象にしているので、あまり初心者大歓迎という雰囲気ではないかもしれませんが、たとえ英語があまり得意ではなくとも経験を積むうちにいつのまにか体当たりの力がついていくものです。

語学は頭でわかっていても実践なしでは身につきません。

逆に、頭でわかっていなくともそれを使いこなせる人の方が現場では強いものです。

「わからない」「間違える」ことを恐れず、堂々とコミュニケーションをとれるような力強さが身についていくと思います。

自身も毎回勉強になることばかりです。

 

人が集まるだけで、お金をかけずにできることや、物事の解決の可能性が広がります。

今回で一旦イベントはお休みですが、今後も何らかの形で英語のコミュニティ普及のために活動していきたいと思っております。

みなさま、今までありがとうございました!

Knower(s) English Salonのホームページはこちら

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