Category : meet the knower 記事
突然ですが、アートってどんな印象でしょう。
小難しい、気取っている、おしゃれ…
たぶん多くの人たちにとって、アートはどこか非日常的なものであるはず。
ちょっと敷居が高い。
しかし、生活の中に溶け込むようなさりげなさで、アートを楽しめる場所があるんです。
涼しげな雰囲気漂う松本市天神、深志神社の参道。
古い町並みが残る通りに、今年の春新しくできたアートギャラリーawai art center(あわいアートセンター)さん。
ここはギャラリーだけでなく、カフェも併設されています。
ということで、早速行ってみましょう!
茂原 奈保子(しげはら なおこ)
1987年 長野県佐久市出身
awai art center主宰
村上 慧(むらかみ さとし)
1988年 東京都出身
アーティスト
展示をみる
お茶をのむ
ごはんをたべる
本をよむ
何かたのしいものを買う
作品を買う(大事)
高校生以下の人が学生だけで来た場合、飲食物1品50円引き。
awai art centerのたてものは、古い民家を自分たちで改装したもの。
手前にカフェ・物販スペース、奥にギャラリースペースがあります。
ーーオープンはいつですか?
茂原さん:2016年4月29日。ゴールデンウィークの初日ですね。
ーーいつからあたためていたんですか?
茂原さん:あたためていた期間は長いんですけど、具体的にやろうって決めたのは一昨年の11月くらい。その次の春から大学院に行くかどうか迷っていたんです。アカデミックに美術を勉強したかったので、美術史を専攻しようとしてて。
村上さん:アートセンターをやりたいんだったら大学院なんて行っても意味ねえぞ、とかいって。(笑)
茂原さん:こういう周囲の助言もあったりして、「今始めるか。」みたいな。当時年齢が27とかだったかな。一回30歳までにやりたいなって思って。
ーーどうして松本で始めようと思ったんでしょうか?
茂原さん:松本には大学の4年間と、その後の2年間ほど暮らしてて。その後東京に行ったんだけど、いずれどこかアートにふれる機会が少ない場所で、何かしらの形でアートに携わりたいっていう気持ちがずっとありました。
なにか自分ができることって思ったときに、こういう場所をやることが一番近道というか、自分がやりたいことに近いかな、って思って。松本は東京、名古屋、京都、金沢とか、いろんなところにアクセスしやすいから、ほかのいろいろな文化的な都市のハブになれそうな場所だなと思います。
金井先生という、信大の美術の先生を尊敬していたのもあります。
それに、松本にはまだこういう場もないなって思ったから、必要だと思って。でも、たまたま知ってるいい感じの地方都市が松本だったっていう感じ。ずっと松本でやるぞという気持ちよりは、流動的に、その時々の一番いい場所で、一番いい形でできればいいなと思っております。
茂原さん:そこまでいろんな街にすんだことあるわけじゃないけど、わたしはすごく文化的にゆたかな気配のある場所だと思っていて。こんなにいろんな楽しみ方があっていいんだ、って。
ーーこの場所の名前の由来はなんですか?
茂原さん:あわい、というのは「間」と書くんですよ。何かと何かの間。0か100かじゃない、グラデーションの部分。
茂原さん:グレーの部分がすごく大事。決めきれないことや、分類しきれないこと。
アートと社会のあいだになる場所、とか、そういう意味でつけました。アワイ、ってぱっと見で意味がつかめない感じもよかった。
ーー内装もすごくすてきですが、どういうこだわりがありますか?
茂原さん:かわいいでしょう!(笑)
「末っ子ライオンズ」っていう人たちにお願いしました!そもそも村上と知り合ったきっかけになった、「吉原芸術大サービス」っていうアートイベントのつながりで。村上たちと大学の同級生だったの。みんな。
軽く、「わたし店やるんだ、松本で」っていったら、「じゃあ内装やらせてよ」みたいな感じで。ちゃんと仕事としてお願いして、ロゴとかも全部デザインしてもらいました。
ーーあの壁の上の部分とってもかわいいですね。
よく見ると、ギャラリーの入り口の上部がチュインと切り取られています
茂原さん:あれは末っ子のこだわりが。(笑)
この壁は元々なくて、柱から立てたんだよね。だから、その時にあの部分だけ形をかえて作りました。
ーー我が家にもつけたい。
おなかがすいたのでごはんをオーダー。
たぶんきっと、魯肉飯が食べられる場所は松本でここだけなのではないか、という気がしています。
他に食べられる場所があればぜひ知りたい…。
ーーいただきます!
茂原さん:あっ、テーブルの脚にいくらがついている…
ーーそれはわざと?
茂原さん:違う。(笑) このあいだ食べたいくら…
ーードライいくら
ーー出しているメニューは変えたりしていますか?
茂原さん:する!夏になったらさっぱりしたものにしようかなって。
ーー以前来た時、レモネードがすごくおいしかったです。
茂原さん:あるよ、レモネード。
ーーレモネードって癖があるものが多いけど、これはすごいさっぱりしていてとてもおいしかったです。ここはギャラリーだけじゃなく、フードとドリンクがおいしいことも周知させなくては!
茂原さん:それは大事だね。(笑) ちゃんと作ってます。今は赤紫蘇ジュースや梅シロップなんかも仕込んでます。コーヒーはね、堀口コーヒー。
awai art centerをカフェだと思っている人はまだいないと思いますが、ここはカフェでもあります。
村上さん:今いいレモンがあるよ。広島の、無農薬レモンだよ。
レモンは農薬がすごいというイメージが強いですが、これなら皮もおいしく食べられそう。
ーー普通のレモンに比べて、かなり大きいですね!
茂原さん:色がめちゃくちゃかわいいの。 これなら皮もつかえるよ。村上が広島にいったときのつながりでもらったの。
コロみ
ーーここはカフェでもあるし、wi-fiが使える。観光客の人達にはかなり重要なポイントであるはず!どうしてギャラリーとカフェを併設しようと思ったのですか?
茂原さん:2012年に、女鳥羽川沿いのワールド不動産ビルというところのビルの2階で「△ステーション(さんかくステーション)」という場所をやったんです。展示とカフェがあるというスタイルの場所で。
茂原さん:展覧会を観に行くという行為って、すごい一方向的ですよね。それって自分が観るだけの受動的な鑑賞だから、双方向的に鑑賞できたほうが体験として深まる。
そういう目的で、人が話をしたりだとか、展覧会を見に来るわけでなくても溜まったりできる場所として「△ステーション」を企画したんですが、その時に「こういうのが必要だな、これだったらいけそう」っていう感じがあって。
その企画は1ヶ月半くらいやっていました。
従来のギャラリーのありかたより一歩踏み込んだ、コミュニケーションの生まれるスペース。
ーー茂原さんがアートに向き合おうと思ったきっかけを教えてください。
茂原さん:自分はふとしたきっかけでアートが好きになったんだけど、そのときすでに二十歳とかだったから。二十歳ってわりと大人だけど、そこからでもすごい影響うけたから、アートってすごく大事なものだなと思って。
大学に入ったのも英語を勉強しようと思ったからだし、自分はアカデミックに美術を勉強してきたわけじゃないから、もっと開いてるやり方がいいなって思ったんだよね。
東京にいたときも、アートはすごい「閉じてる」って思って。わかる人だけわかればいいっていう空気がすごいあって。でも中にいる人も気づいてないっていうか、それに。
自分たちが閉じてることに気づいてない。ちょっとそういう、“アートワールド”っていう感じが嫌で。
だからもっと開いててもいいんじゃないかって。
あと、松本はアートを観る層がたくさんいる場所じゃないから、入り口がいろいろあったほうがいい、ってのがありますが…。
茂原さん:「これありなんだ」っていう作品っていっぱいありますよね。常識の中で考えたら絶対ありえないシチュエーションとか。「アートってこういうことを表現できるんだ」って思って。
タブーとかを軽々超えてくのがすごい面白かった。
「しらなかった、こんなものがあるなんて」って、ハマったかな。あと、アートってとても本質的なものだと思うんです。だから大切なことを気づかせてくれる。
茂原さん:ものにお金を使う人はすごく減ってると思う。経済もそうだし、ネットの発達がものの売買をすごく変えたと思う。ほんとにさ、全部ネットで買う人もいるじゃん。
欲しいものがはっきりしちゃってる人はもうネットしか使わない、ってのがあると、それで体験できない食べ物とかにお金を使うってのが自然の流れなのかもしれないなあ。しかも少ないコストで満足度が大きいみたいな。
そういう流れになってきているからこそ、アートとかが必要だと思うんだよな〜。
茂原さん:わたしは東京で、対極にある2つのアートスペースで働いていたんだけどね、ひとつは、社会的に認められた「ザ・アート」みたいなのを徹底的に見せていって、アートを見る人のためのアートの場所。もうひとつは、アートだけじゃなくてクラフトや絵本の原画もやる。
すごい分野横断的なのね。
食べる場所とギャラリーが併設されている場所だった。食をすごい大事にしていて、食べることとアートをおなじくらい大切なものっていう姿勢でやってる。そういう、二つの全然違うところを知れたのは、結果的に良かったと思います。
わたしは分野を横断するということがすごい大事だと思っていて、だからここも「アートしかやりません」というスタンスでいるわけじゃなくて、大事なことをその都度見せていく場所でありたいと思っているので…。
ふわっとした感じのものととがったものを両方合わせた場所、というかんじ。
木:8:30 – 12:00 起床・開店準備 / 12:00 – 19:00 awai art center / 19:00 – 2:00 仕込み・自由時間 / 2:00 就寝
金:|
土:|
日:|
月: ↓
火:10:00 起床 近場で出かけたり、用事を済ませたり、遠出したり
水: ↓
火曜・水曜定休のため、カレンダーは木曜始まり(!)
まいにちの、夜の自由時間の使い方が気になります。
休日はのんびりする日もあるし、月に一回くらい東京に行っているそう。
茂原さん:ほんとは日・月休みにしたかったんだけど、火・水休みにしたのは、日・月はギャラリーが全部休みだから、東京とか。展示が全く見れなくなると思って。あとは平日できない事務仕事したり、映画みたりとかもしています。
茂原さん:パソコンは外で仕事するときは持ってて、ノートは展示や店のアイデアとかを書き留めたりするのにいつも持ってます。いま平田オリザさんの「下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)」を読んでいます。とても大事なことが書いてあります。
茂原さん:あとは名刺入れ、クリップとかを入れた缶かん、水(温泉でもらった水素水のペットボトルがカワイイので使いまわしてる)、鍵は家のと店ので2つ、財布、手拭いとウェットティッシュ、リップクリームや薬が入ったポーチ。それから最近展覧会のDMをいつでも渡せるように持ち歩くようにしてます。
茂原さん:植木鉢で食べられるものを育てること。
茂原さん:これは必然的に集まったものの集積だけど、料理にもつかえるし。(笑)
ーーかわいいし食べてもいいっていう。かわいがり食べ…(?)。村上さんはどうですか?
村上さん:最近はまってることか…。うん…難しい質問だな…。
村上さん:うーん。松本の、このライトなオシャレ空気がね、目に付く…。(笑)
ーー目に…!空気なのに…(笑)
村上さん:この話最近よくするんだけど、「おれたち、おしゃれで気持ちのいい集団ですよ」「ですよね」 …みたいな。(笑)ディス(※軽蔑・批判)というよりは、興味深いんだよね。ほんとに楽しいと思ってやってるのかな…?
茂原さん:完全に毒が排された状態であることが、ほんとにたのしいのか?みたいなことだよね?
村上さん:なんか…なんていうか無菌化された、うわずみだけとってならべたような雰囲気を感じて。一個一個見ていくと、いいものなんだけど。
ーー無菌
村上さん:明るい歌は暗い地点からしか歌えないと思ってて…。明るい表現は、こう…くっそ暗いところからしかできないというか…。じゃないと、上昇するエネルギーが生まれないじゃない…?そっから。ディスというより、ふつうのことを言ってるつもりなんだけど……。
その、新宿の駅前とか行けば、薄っぺらい明るい楽しい「友達」とか「絆」みたいな歌を歌ってる路上ミュージシャンいっぱいいるけどさ…全然聴いても楽しくならないじゃない。もっと、やっぱり、なんか…どん底からこう、湧き上がるものじゃないと「うおお」ってならないっていうか…。うわずみをどれだけならべてもね…。
村上さん:成熟のひとつの形ではあると思うんだよね。クリーンなイベントをやってお客さんがたくさん集まるっていうのはさ、やっぱすごい。ものすごい、もしかしたら成熟した社会なのかもしれないね。「いつまでも、そんなラディカルじゃいられねえよ」みたいな。でも、それは中身がない箱みたいなもんで…
茂原さん:たぶん純粋に不思議なんだよね。「それをみて、なにを得るんだろう…?」みたいなこと。
ーーアンダーグラウンドの人はアンダーグラウンドで存在はしているけれども、メインで出てきている空気感というのはたしかにクリーンなものだと感じます。なんだかうまく言えないのですが…「おしゃれ」っていう状態は好きですけど、時として「ダサい」を凌駕するとんでもないディスになってしまうことってありますよね…。自分も、そのクリーンさのようなものに対して疑問に思うような場面もある気がします。
村上さん:そう。そういうところにギモンをもっているような人も来れる場所が、ここなんですよ!
茂原さん:まさかの展開。(笑)
ーー「成熟」の状態からではなくて、未熟さがないとアートは生まれない…。でも、未熟さはありすぎても排除されすぎても面白くない、というような、バランス感覚の難しさがありますね。逆に、成熟から生まれるアートってあるのかな…?
村上さん:あのさー、ちっちゃいシャクトリムシが、ここにいたんだよ。こんぐらいの、すっごいちっちゃいシャクトリムシが。それを外に逃がしてきたんだけど、それが最近の気になったことの一つでもあるな〜。
googleで画像検索をした
こちらの展示は、村上慧さんによる「家の提出」。
村上さんは、他との関わりを持つことをテーマに制作するアーティスト。生活の中から生じる矛盾や不条理なできごとについて、行為を介してその根幹を浮き彫りにしています。震災後より家を背負って歩くスタイルで全国を行脚し、人と話したり絵を描いたり写真や動画を撮ったり日記を書いたりしているそうです。
ーー展示されている作品は購入できますか?
茂原さん:買えるよ〜
村上さん:作品買うの、だいじやで。アートは買うものなんだよ(笑)
茂原さん:所有できる。
ーー以前別なギャラリーに行った際も、日本だとアートを所有するという感覚が薄いという話を聞いたことがあります。アートを買う習慣がないから、作品よりちいさいグッズやノベルティみたいなものの方がよく売れるそうで。
まだまだアートは買うものじゃなくてみるもの、という印象が強い。
茂原さん:買うことはね、すばらしいんですよ!全方向にいいから!(笑)短い期間を見据えた買い物じゃなくて、二世代あととかそういうところまで受け継がれていくものだと思ってる。そうなると全然安いよね。買うと作家が喜ぶし、awaiみたいな場所が存続するし…(笑)
村上さん:楽しいんだよ(笑)。自分が作品を買った作家がちょっと有名になったりすると、嬉しいじゃないか(笑)。それは別に、儲かるからとか高くなるからとかじゃなくて、違うところで名前聞いたりだとか、この人の作品持ってるよ、だとか。
…なんか買わせようとしてるみたいになっちゃったけど…(笑)
茂原さん:誰でも来て欲しいかなあ。なんか、生活がつまんないなあって思ってる人とか、なんかおもしろいことないのかなって思ってる人とか、ゆっくりしたいなって思ってる人とか。あと、学生。信大生。
茂原さん:高校生以下の子が学生だけで来たら、カフェのメニューの割引があるよ。1品50円引き。中学生とか小学生でもいいし。
ーーいいですね〜
茂原さん:全員が全員にみて欲しい、というわけでは全然ないんだけど、アートをみることによって人生に楽しみを見いだしたりする人が絶対にいると思うから、そういう人を一人でも多くキャッチできればいいかなと。もしおもしろいと思えば、どんどんおもしろがってくれればいいかな。ハードル高いとかむずかしいとかわからないとかいわないで、一回みて欲しいな。
ーー今後の目標はありますか?
茂原さん:とりあえず毎月の展覧会をきっちりやることと、お客さんが来たいと思える場所にすることです。
あと、ドイツで来年ドクメンタっていう5年に一度の国際芸術祭があるので行きたい。1年後に行けるように、ここをがんばって営業します!(笑)目標を長い目で見ると、ここを存続させていくことで、その中でアートをいろんな風に楽しめる人がこの辺に増えていくような文化が生まれてくるといいな、と思います。
みんな来てくれ…。
村上さん:とりあえずみんな選挙に行ってくれ…。
ーー村上さんが作品をつくる理由はありますか
村上さん:エッ!?気がついたらやってた。(笑)うまれたときからアーティストなんじゃねえかって…。
一同:(笑)
村上さん:なにかをやろうって決断したわけではなくて、気がついたらこうなってたんだよね。
大学のとき建築だったんだけど、そのとき先生にも言われたんだけど、すごい根っからの表現者だって言われて、こっちのほうがいいんじゃないかっていわれたんで、あっそうなのかってそのままホイホイと。
ーーお二人にとってアートとは?
茂原さん:こういう質問きたー!(笑)なんだろう、生きることとおなじ…くらい。(笑)なくなることはありえないけど、なくなったらむりだな〜。大事なものですね。あたらしい気づきをいつもくれる。
村上さん:…アート?うーん…。なんだろうなぁー。なんだろうなー?
一見なんでもないようなことでも、文脈が変わるだけで突然ひらめきに変わったりする。
作品が生まれるプロセスを知ったり、あるいは他の鑑賞者と意見を交換したりすると、しっくりこなかったものごとが突然おもしろいものに変わる瞬間というのが生まれたりする。
アートに触れることにはそれらの全てがあるから、すごく「ハッとする出来事」なのかなと思いました。
そういう体験って非常に刺激的です。自分の中になにか疑問や、普段考えないことが生まれていく楽しさをひさしぶりに感じたように思います。それはもしかしたら成熟した感情ではないのかもしれないけど、自分の中にある未熟さや毒のようなものをみつめるのは、人生において重要な気づきであるという気がします。
仕事帰りにも、休みの日にも、アートをみるぞと意気込まなくてもふらっと寄ってお茶を飲んだりできるような、そういうさりげなさがある場所。
ぜひみなさんも、awai art centerさんに行ってみてくださいね。
壁に飾るお気に入りのアートも見つかるかもしれません。
それではまた次回!ごきげんよう。
awai art center
営業時間: 12:00-19:00
定休日:火曜日・水曜日
(取材:えづれ / なかざわ 写真:なかざわ)
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