【レポート】いくつもの肩書きをもち、表現者として生計をたてるには?〜まつもと市民大学⑥「編集×地域」(講師:日常編集家・事編kotoami主宰・アサダワタルさん)

Category : EVENTS まつもと市民大学 ライフ&ワーク レポート

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まつもと市民大学の第6回講義がKnower(s)にて行われました。テーマは「編集×地域」。
講師は日常編集家、事編kotoami主宰のアサダワタルさんです。

アサダさんの紹介記事▶http://knowers.jp/archives/4270
 

どうすれば表現活動と生計活動の融合ができるか。


講義前半はアサダさんのこれまでの活動について、お話いただきました。

音楽活動、大学講師、執筆活動、行政のプロジェクトからラジオのパーソナリティまで多岐にわたる分野で活躍されているアサダさん。
その活動のキーワードは「日常再編集」。日常再編集とは、目の前にある日常風景・状況を整理し、そこから自らの関心を引き出し、その関心を表現(他者に伝えるための創造的な媒体−文章、映像、音楽、写真、ウェブ、イベント企画etc)へと編集しなおすことだそうです。

大学卒業後、好きな音楽=表現活動と生計仕事をどうすれば融合できるかを、ずっと悩み続けていたというアサダさん。表現活動と生計仕事がどうしても交わらない状況が続き、精神的にも辛い状態が続いたそうです。

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そんな状況のなか、大阪で「ココルーム」というNPO法人(※)に出合ったのが転機でした。表現という切り口から社会的な活動をしていたNPOで、そこにいるスタッフは皆、各々の表現活動を抱えながらも、「表現活動と生計仕事」を交わらせている人たちでした。それは、まさしくアサダさんが模索していたものでした。

※アサダさんが出合った2003年当時は、まだ法人格を取得しておらず、正式に法人化したのは2004年10月。法人化と同時にアサダさんは常勤スタッフとなった。

その後、ココルームをはじめ様々なプロジェクトに関わる中で、音楽だけではなく、場づくりも表現の場であるという事に気付き、徐々に活動の場を広げていったそうです。

そんなアサダさんの活動を聞いて、スタッフが印象に残った言葉を紹介します。

・日銭を稼ぐ意味も含めココルーム運営のカフェを開いていたが、結果的に間口を広げるきっかけとなり、いわゆるアートにあまり縁がない人たちとの予想もしなかったつながりが生まれた。例えば、大阪府西成・釜ヶ崎で活動する、紙芝居劇むすびの人たち。
・やる側が気軽にできる場づくりが必要だと思い、始めたのが住み開き。小さい場づくりを伝染させることで、波を起こしていけるのではないか。
・特定のコミュニティに属さず、日常編集家と名乗り活動する中で、良かったことは色んな人をつなげられること。良くなかったことは、「何屋さんなの?」とよく聞かれること。
・キャリアテーマは、表現(文化芸術)をきっかけに、いろんな分野・コミュニティを問い直すこと。
・仕事を作るには?いまの仕事と自分のやりたいことを混ぜていくには?という問いを自分に投げかけていた。
・自分は、ひとつの事を仕事にすることが出来ないので、ひとつの専門性を持って仕事をするという発想は捨てた。
 

  
質問100本ノック!!


後半はアサダさんへの質問100本ノック。参加者の問いで授業を創っていくのも、まつもと市民大学の特徴です。
どんな問いが出たのか一部をご紹介します!

Q.思うようにいかない時は、どう乗り越えてきたのか?
A.良くない時はすごく睡眠をとる。体調崩してしまうとろくなこと考えないので、睡眠をとって体調はキープしておく。自分だけで解決しない時は、仲間を呼んでくる。無理して自分でなんとかしない。あとは、色々なプロジェクトを並行して走らせているので、うまくいったやり方を違うプロジェクトに適応してみたりする。

Q.住み開きで上手くいっている事例は?
A.自分が「住み開き」という概念を提唱する前からあった活動で取材にいったものになるが、「グループスコーレ」という大阪府泉北にあるサークル。まちが高齢化し、独居老人が増えるなかで、地域のつながりを作る仕組みになっている。ここでは、「今日は◯◯さんの家で麻雀教室」、「明日は××さんの家でシャンソン教室」というように、地域内の会員の家の一部を使って、文化教室を開いている。色んな人の家を訪ね歩き、家を見せ合うことで、防犯意識が高まったり、いざという時に助け合えるつながりを作り出している。

Q.収入が不安定だと思うが、その辺はどうしているのか?
A. 2008年から滋賀県の社会福祉法人から仕事を長期でいただけてきた経緯もあり、それがひとつのベースになって新たなキャリアを緩やかに積み上げることができた。もちろん、完璧に食えなかった時代もあり、2000年代半ばにはまったくアートと関わりのないアルバイトをしていたこともある。

Q.未知のジャンルをやる時に、どうやって仲間を募ったか。
A.新たに仲間が必要な時は、色んなイベントをやる中で、参加者の中に印象に残っている人がいて、連絡先を持っている人を思い出して連絡をしている。そういう人は、やりたいことがあって燻っていると感じられる人だったりする。

この他にも非常に多様な質問が出ました。
アンケートでは、「住み開きについて具体的な例やゲストの仕事の仕方等、聞けたので良かった」との声もあり、学びが深まったのではないでしょうか。

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次回のまつもと市民大学は1月23日(土)13:00〜16:00に開講します。
「ブランディング×地域」をテーマに、ブランド戦略コンサルタントの村尾隆介さんをお招きします!

一体、どんな講義になるのでしょうか?

▼まつもと市民大学第7回のお申込みはこちらから▼
https://knowers.doorkeeper.jp/events/27220
 

本事業は「地域発 元気づくり支援金」を活用しています。
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