「初めてつくったゲームは動きませんでした」 19歳プログラマー宮坂佳奈さんが語る、ゲーム作りから学んだ目標を持って進む人生

Category : EVENTS レポート

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2015.2.28
Knower(s)を運営するクラウドット株式会社の別事業「educode」のアプリスクール(iPhone,web)の生徒さん達とスクラッチイベント参加者による制作アプリの発表会が行われました。その際にスペシャルゲスト&審査員としてご参加いただいた、株式会社コミュニティ・クリエイションのプログラマー宮坂佳奈さんに、参加してくれた小学生~中学生に向けてこれまでの歩んできた人生についてお話いただきました。

▼宮坂佳奈さんの受賞歴
「U25 Ruby“ネ申”プログラミングコンテストin島根」 優秀賞受賞
「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2013 in Mitaka」 優秀賞受賞
「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2012」 奨励賞受賞

本日はお招きいただきありがとうございます。株式会社コミュニティ・クリエイションの宮坂佳奈です。

まずは自己紹介をさせていただきます。岡谷工業高校を卒業後、プログラマー、システムエンジニアとして働いています。現在19歳です。趣味はゲームとチョロQです。

小学生の頃からずっとプログラマーになりたかった

学生の頃の夢は「プログラマー」でしたが、社会人になってからは「業界で有名なプログラマー」になることを目指しています。プログラミング言語Rubyのゴールド資格を持っています。それと、「ももクロ」が大好きで、夏菜子推しです。

(会場笑)

では、私が今している主な仕事のお話をします。webアプリケーションや図書館管理ソフトの開発です。簡単に言うと、たくさんプログラミングをしています(笑)。

どうして今の仕事をしているのかというと、、小学生の事からゲーム会社に勤めてプログラマーになりたいという夢がありました。そこで、プログラミングを習うために商業高校に入学しました。でも、ゲームが作りたいとは思っても学校の授業では教えてもらえませんでした。かといって、独学で勉強するのもとても難しいかったです。

そこで、プログラミング講座を受講しに行こうと思いました。その講座は塩尻インキュベーションセンターで開催されている「中高生を対象としたRuby講座」でした。現在はこの講座で講師を務めさせいただいております。

Ruby講座

そして、この講座で実際にRubyを使ってゲームを作り始めました。思い通りに動かせるのが楽しく、ここでRubyの師匠となる人と出会いました。

それと同じ時期に、高校の職場体験でシステム会社に行きました。ゲームとは関係のないシステムの開発を初めてやりました。その会社は誰もが知っている企業が取引先でビックリしました。例えば、富士通とかトヨタとか。その時期は真夏だったのですが、冷房の効いている部屋で過ごしやすかったです。製造業の職場体験に行った友達は「暑くて暑くて死にそうだ」と言っていたので良かったなと。

(会場笑)

この職場で感じたのは、ゲーム以外の開発も楽しいということでした。ゲームだけでなく多くの分野の技術を得られたし、やはり動くと嬉しいなと思います。

コンテストに参加したことをキッカケにこの業界を知る

講座でつくったゲームを「中高生国際プログラミングコンテスト」に応募し、奨励賞を受賞しました。高校生2年生の時です。そのコンテストの懇親会で、プログラマーが不足している企業のことを初めて知りました。後日、懇親会で知り合った企業を訪問させていただいて、社長や現在の上司と出会うことになります。社員の姿や会社の雰囲気を見て、ここで働きたいと思うようになりました。

そして昨年4月に入社しました。まだ1年目です。平日は仕事でシステムの開発、休日は趣味のゲームやすきなものを開発していて、とても充実しています。

コンテストの話に戻りますが、コンテストに出ると良いことがたくさんあります。
・有名なプログラマーに直接アドバイスをもらえる
・同世代のライバルから刺激を受けることができる
・業界の人とも知り合うことができる。

です。是非コンテストを目指してみてください。

これからも目標を持ってプログラマーとして生きていく

 

さて、ここで私の作ったゲームの紹介をさせていただきます。
これは最近コンテストに応募したゲームで「くさむらはざーど。つー」です。様々な道具を使って草刈りをするゲームで、難易度の調整もできます。

コンテストゲーム

 

こちらは私が初めて作ったゲームです。

最初ゲーム

ボタンと画像とテキストだけの簡単なゲームなんですが、動きませんでした(笑)

最初から難しいことはできません。だから目標を持ちましょう。徐々に目標を高くしていくと、自分のできることが増えていくので、いつの間にか出来なかったことが出来るようになっています。私も今は出来ませんが、いつか「Final Fantasy」みたいなかっこいいゲームを作ってみたいと思っています。

最後になりますが、Rubyの師匠のお言葉を紹介したいと思います。

「Rubyには決まった答えとかはなくて、全部正解なんだよ。ただ、どうやてその答えを導き出したかかが大事。何回も正解に辿り着ける答えを出せるようになろう。」

以上で終わります。ありがとうございました。

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